週に一回訪問している80歳代男性は、右の手足に麻痺があります。
「うん」「いいえ」をジェスチャーで伝えられますが、
言葉がしゃべりにくいため、訪問看護が来ることに少し消極的です。
何度目かの訪問の時に、いろいろと話しをすると、
「歌が好き」「村田英雄が好き」「王将が好き」
という事が分かりました。
さっそくiPadでYouTubeを開き、「村田英雄・王将」を出すと、
嬉しそうに聞かれ、指で1を指し、(もう一回)と言われます。
もう一回流すと、、なんと、びっくり、歌い始めました。
「♪あーすーはー、とうくようへー、、、かた、、ならぬー♪」
歌を歌う事で、やる気が出てこられ「あるく」と言われ、
自ら進んで、歩行練習をされるようになりました。
そして、いつぞや訪問看護を楽しみに待って下さるようになりました。
歌を歌うことがきっかけになり、心が開き、
やがてそれは楽しみとなり、やる気が生まれ、
「その人がその人らしく生活をする」を
もものは訪問看護は、ささえていきます。