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定期カンファレンス報告Vol.6 「発熱について」

今回のカンファレンスでは、「発熱について」話をしました。

 

昔から、発熱時には氷枕や氷嚢などでクーリングを行うことが多かったと思います。

クーリングを行うことが正しいことか、そうでないのかについて考えました。

 

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発熱時のクーリングには2つの目的があります。

①患者の安楽や疼痛の緩和

②解熱療法の1つとして

クーリングは、①に関しては身体と心の消耗を最小限にするケアとして有効です。

しかし、②に関しては発熱時のどのような状態でも有効というわけではありません。

クーリングが解熱として効果的な患者さんは以下の通りです。

・筋弛緩薬による全身麻酔患者

・深い鎮静化にある患者

・解熱鎮痛薬の投与等で体温のセットポイントが下がり、それに伴い体温が下がりつつある患者。

上記以外の患者に解熱を目的としてクーリングを行うことは、かえって熱を上昇させる可能性があります。

解熱療法としてクーリングを行う場合は、患者さんの状態を十分に考慮する必要があります。

 

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また、解熱が必要かどうかのポイントについて、

年齢や性別、時間(起床時と夕方等では体温が違うことが多い)等により、普段の体温には個人差が

大きいと言われています。

普段との体温の差が1℃以上高い場合がその人にとっての有熱状態と定義されていますが、

発熱状態と判断するには、普段の体温に加え、体温の変動状態にも注意する必要があります。

発熱は、身体の防衛反応の1つであることや、解熱処置自体が患者さんの身体に負担をかける事もある為、

解熱処置には慎重な判断が必要です。

そのため、発熱を感じた場合は、すみやかに病院に受診することをおススメします。

 

昔から何気なく行っていることでも、場合によっては体調をさらに悪くすることもあります。

正しい発熱に関する知識を身に付け、利用者様に的確なアドバイスができるようにしていきます。